完全貸切の空間 プラベートセレモニー

ご香典、ご霊前、ご仏前の違いとは?お葬式や葬儀のマナーについて解説!

2024.08.23 12:13

お葬式や葬儀のマナーについて解説

香典袋の表書きには、「御香典」「御霊前」「御仏前」などいろいろな表書きがあることは皆さんもご存知のことでしょう。
しかし、どのような時に「御仏前」を使って、どのような時に「御香典」を使えば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ご香典、ご霊前、ご仏前の違いについて、それに付随するお葬式や葬儀マナーについて解説してまいります。

ご香典とご霊前、ご仏前の違いとは

香典袋の表に書く「御香典」「御霊前」「御仏前」は表書きと呼ばれるものです。
それぞれには意味があり、使用するシーンも異なっています。
まず3つのそれぞれの意味についてご紹介しましょう。
まず、御香典はお線香の代わりに渡す金封を指しています。
そのため、基本的に葬儀や通夜、告別式で使用されることが多いです。
御霊前は、故人の霊の前にお供えするという意味があり、仏教では故人が亡くなって四十九日までは霊であると考えられています。
そこで四十九日までに供える香典、供花などは御霊前とされているのです。
御仏前は、四十九日を経過して仏となった故人の前の供えるという意味があります。
仏教では四十九日を経過した故人は成仏されるので、仏になると考えられていることから、四十九日以降に供える香典などは御仏前となります。

家族葬で知っておきたい葬儀のマナー【職場・友人編】

家族葬と言われたらどうすべき?参列するかどうかの基準とマナー

仏教における表書き

仏教における葬儀の不祝儀の表書きで用いられているのは、御霊前か御仏前です。
先ほどご紹介した通り、基本的には御霊前の表書きを使って、四十九日法要を過ぎた場合に御仏前を使います。
ただし、浄土真宗の場合だけは例外で、浄土真宗においては霊という概念がないのが特徴で、人な亡くなったらすぐ浄土に還って成仏するという考えから、御霊前ではなく御仏前を使うのです。
御香典は、突然の葬儀に参列する場合や相互補助金的な役割もありますので、基本的にはこの法要においてお線香や供花の代金の一部にしてくださいといった意味が込められています。
そのため、一般的には御霊前、御仏前を利用されたほうが良いでしょう。

仏教以外の表書きについて

では、仏教以外ではどのような表書きが使用されているのでしょうか。
神道の場合は、御玉串料や御神前、御榊料が使われています。
神道は、故人が亡くなってから経過した日数で表書きが変化するようなことはないので、いずれかを使用する形です。
また、キリスト教の場合は、カトリックかプロテスタントによって表書きが異なっています。
カトリックの場合はお花料や御花料、御ミサ料という表書きが使われており、プロテスタントの場合はお花料、御花料、献花料、忌慰料のいずれかが使われます。
宗教が不明の場合や無宗教の場合は、御霊前が使われることが多いです。

不祝儀袋の表書きなどは薄墨の筆で

不祝儀袋に書かれる表書き

不祝儀袋に書かれる表書きには、普通の墨ではなく、薄墨で書くのがマナーです。
墨というものは元々墨をすって水に溶かして使っていたことから、この水の中に故人を失った悲しみで涙が墨に混ざってしまったという意味を込めて、薄墨が使われています。
表書きや名前などを書く時は、通常の筆ペンではなく、薄墨のペンを使うようにしましょう。

香典はどのくらい包むべき?

香典はどのくらい包むべきか

香典を出す際に、どのくらいの金額を包むべきか悩まれる方も多いことでしょう。
香典は、故人に対する供養の意味と葬儀にかかる突然の出費を助けるような意味を持っています。
そのため、故人との関係性によって金額は変わってくるのが一般的です。
簡単に金額の相場をご紹介しましょう。
ご自身の親・配偶者の親の場合は5万~10万円、ご自身の兄弟姉妹には1万~2万円、ご自身の祖父母には5,000円~1万円未満、配偶者の兄弟姉妹・配偶者の祖父母、その他親戚には5,000円~1万円未満、上司には5,000円~1万円未満、同僚には5,000円未満、上司や同僚の家族には5,000円前後、部下や部下の家族には5,000円~1万円未満、友人や知人には5,000円未満、近所の方には5,000円未満が相場だと言われています。
ただし、地域によって異なるため、ご両親や御親戚の方に聞いておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか。
今回はご香典、ご霊前、ご仏前の違いについてを中心にご紹介してきました。
四十九日を境に表書きが異なりますので注意しましょう。
また、宗教によって表書きは異なりますので、宗派を調べたうえで準備されることをおすすめします。
ぜひ今後の参考にしてください。

こちらのコラムの監修者

株式会社プライベートセレモニー
姫路市の葬式、葬儀に関する情報以外にも、家族葬や直送など全てのご葬儀に関するお役立ち情報を提供していきます。